蔵人尚子の奮闘記

伝統受け継ぐ蔵元の長女として酒造りの世界に飛び込みました。蔵人見習い3年目、旨い酒を醸すべく奮闘中!

2007.11.29(Thu)

お酒が好き!!!

昨日は、ある酒蔵の若い杜氏さんが、
うちの杜氏のところへ何やら相談事をしにやってきました。

私よりも少し年上なのですが、それでも酒造り歴は8年になるのだそうです。
普段、お酒を飲んで話をする機会などそれ程なかったので、
たまたまの機会ではありましたが、たくさんのお話ができてとっても勉強になりました。

杜氏たちの晩酌の時間から、麹室の仕事を経て、
気づいたら午前0時を回り、お酒も一升近く空いていました(^_^;)

どんなお酒を造っているとか、
うちの蔵ではこんなだよとか、
酒に対する想いとか、
色々なことを話したような気がします。

『ホントにお酒のこと好きなんですね。』なんて聞くと、
『好きだね〜。お酒の話ならいくらでも話していられるよ。』と。

うちの杜氏たちもそうですが、
本当にお酒のことが好きなんですよね。

ただの仕事ではなくて、お酒と共に生きているとでも言うのかな。

そんな気持ちが溢れるほど伝わってくるので、
私もついつい色んな話をした気がします。

最近色々なことを経験して感じることがあります。
昨日もやっぱりそう感じました。

『醸された酒には意思がある。』
と。

ちょっと変かなぁ???

でもそうなんですよね。
だって、私たち蔵人が心を込めて醸したお酒です。
たかが年間50本中の1本の醪かもしれませんが、
その仕込から管理から全てにおいてすっごく気兼ねします。

全く同じ環境で、同じ状態で仕込めるわけがないのです。
当然天気や気温や使う米の種類によっても気兼ねすることは山程です。

『酒造りは毎年一年生だ。』


よく聞くフレーズかも知れませんが、本当にそうなんですよね。

と言うことで、醸されたお酒に意思がないわけないと思うんです。
だからこそ、米も仕込配合も温度管理も同じお酒だったとしても、
タンクが違えばそれぞれの個性が絶対にあるんです。
その個性にに合った顔や名前を付けて世に送り出してあげたいんです。

名前もつけられずに調合されてしまったり、
あまり良いとは言えない環境で貯蔵されたりすると、
お酒もやっぱり拗ねたくなるんでしょうね。
絶対に拗ねちゃったお酒はその表情で分かります。

でも、それをしっかりフォローしてあげれば、
お酒の表情もまた豊かになってきます。

造り手だけではなく、売り手の気持ちがきちんと伝わるのです。
反対に、こちらの問いかけにきちんと応えてくれるんです。
本当にかわいいですね☆彡



◇◇◇昨日は一体何合飲んだのでしょう(・_・;)◇◇◇
◇◇◇(((((人気blogランキング)))))参加中です!!! ◇◇◇
◇◇◇クリッククリック♪お願いしますm(__)m◇◇◇


  1. 2007/11/29(木) 16:12:45|
  2. about myself|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:3
2007.11.26(Mon)

初しぼり♪

今日は待ちに待った初しぼりの日でした♪

今か今かと待ちわびながら、この日を待っていたのです。
何せ、醪(モロミ)は生き物ですから、
『○日にしぼります!!!』と宣言したところで、
その通りになるとは限りません。

まぁ、もちろん管理の上である程度の予想はつきますが…。

とにかく、杜氏を始め蔵人さんたちはご機嫌で、
自分の仕事が終わって一足早い蔵人さんたちの晩酌に顔を出したときには
みんな出来上がっていて、いつも以上にうきうきしていました♪

…ということで、こういう日は近くのスナックに出かけることになります(・_・;)
ホント、田舎のカラオケスナックって感じです。

でも、ご機嫌の杜氏はママさんに会いたくて仕方ありません。
と言うより、その喜びを外の誰かに伝えたいんでしょうね。

そんで、そこに居合わせたお客さんとたくさん話して、
十八番の『信濃の國を』唄って満足して帰ってきます。



カウンターに座った杜氏とママです。
なんか、いい雰囲気ですよね。
このママのこと、杜氏は大好きなんです♪
そして、杜氏が食べているのはイチゴ味のキャンディです(^^ゞ

まぁ、それも良としましょう。

造りのある期間は、散々飲んだ挙句にここに飲みに行くことが多いので、
ママには結構迷惑掛けっぱなしです(・_・;)
ごめんなさいm(__)m

それでもさ、お祝いは盛大にしなくてはね!!!


☆☆☆ここのスナックで随分と演歌を覚えました♪☆☆☆
☆☆☆(((((人気blogランキング)))))参加中です!!! ☆☆☆

  1. 2007/11/26(月) 22:21:44|
  2. sake|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0
2007.11.23(Fri)

親孝行って何だ???

親孝行って、どういうこと???

誰を満足させる為にすることなの???

私は、傍から見れば
『蔵を継ぐ決意をした孝行娘』となっているのです。

でも、実際に蔵に帰ってみて自分なりに感じたことを実行し、
時には親がやってきたことと正反対のことがあったりし、
とにかくとにかくぶつかることばかりです。

その衝突によって、親を悲しませたり、
自分自身が傷つけられたり、傷ついたり…。

そんなことって、やっていて誰しもが満足していない。

時代背景が違い、蔵の置かれる状況が違い、
そこを取り巻く人々も得意先の業態も、すべてが変わってきているのです。

『温故知新』

在り来たりに聞こえますが、私の好きな言葉です。
絶対に守り抜きたいと思うものだけは、心に持っているつもりです。
何があっても壊すべきではない大切なものを受け継いでいるつもりです。

十五代も続いている伝統とは言え、
私にとっては二代目気分です。
父の代であまりにも変化が大き過ぎたからだと思います。

がむしゃらに進んできて、石垣をここに築き上げた湯川酒造に対して、
私の役割は冷静に将来を見据えて城を築き上げることだと思っています。

城を築き上げる為には、補強をしなくてはならない石垣もあると思います。

まだまだどんな城を築くべきか、どんな城がこの石垣にはふさわしいのか、
すぐには答えの出ないことではあると思います。

酒造り三年目、石垣の上から景色を眺め、
徐々にではありますが築くべき城の形が見えつつある気がします。
マイナスの失敗なんて一切ない。

そう思っていれば、どんなことにでも打ち向かっていくことが出来ます。
そして何よりも自分の気持ちに正直になれるのです。

親孝行。

そんなの何十年後に果たせるのか…。
親が生きているうちに果たせるのかどうかも分かりません。


◇◇◇難しく考えすぎたかな…◇◇◇
◇◇◇(((((人気blogランキング)))))参加中です!!! ◇◇◇

  1. 2007/11/23(金) 00:04:12|
  2. about myself|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:3
2007.11.16(Fri)

アルコールがやってきた。

待ち望んだ醸造アルコールが先日蔵に届きました。

なぜ待ち望んでいたかと言うと…。
以前の日記でアル添について色々書きましたが、

→→→昭和25年(2007年9月17日)
→→→日本酒造りって伝統技術なの???(2007年10月15日)

皆さんのたくさんのご意見を読みながら、
それでも醸造アルコールにしっかり向き合ってみようと考えたのです。
一番向き合うことが出来るのって、移入の時かな〜なんて思って、
今か今かと醸造アルコールがやってくるのを待っていました。
何も考えずに、その液体と対面してみたかったのです。

…というわけで、



こんなタンクを積んだトラックがやってきました。
この中には96%(だったっけ???)の醸造アルコールが入っています。
これを蔵のタンクに移し、蔵では30%にまで加水して貯蔵します。

第一印象…病院の匂いがする…………。

タンクまではホースで繋いでポンプで送るので、
蔵内にそのアルコールが飛び散ることはないのですが、
それでもやっぱり匂いは蔵の中に広がります。

んで、様子を見ようと注がれているタンクの上に登って
中を覗いたのですが、とてもじゃないけど目を開けていられない…。

う〜ん…やっぱりこの液体を丹精込めて醸した醪に混ぜるのは…と、
かなりの躊躇を感じてしまう結果となりました。

もっともっとお酒らしさを感じることのできる液体であればまだしも、
私にとっては薬品であったり工業用品であったり、
とにかく機械的で人工的なものにしか感じませんでした(T_T)

勇気を出して、口にしてみましたが、やはり…。
これは全くの拒絶反応で、素直に向き合えていないのでしょうか。
いや、私としては素直に向き合ったつもりです。

確かに、戦後の暗い日本の中で人々を支えてきた酒はアル添酒であったかもしれません。
と言うより、当然アル添酒であったのでしょうが、
それはアル添酒の過去の栄光であって、
その歴史を未来に伝えてさえくれればいいのかな…と。
(うぅ…こんな書き方をするから角が立ってしまうのでしょうか…。)

あんまりアル添自体を否定することはしたくありませんが、
私個人としてはどうしても受け入れがたいものになってしまっています。
本当に了見を狭くしてしまっているのも良くわかるのですが…。

今回移入されてきた醸造アルコールを感じたことによって、
一生懸命酒を醸そうと頑張ってくれた酵母や麹菌たちに申し訳なくなりました。

酵母や麹菌を利用する代わりに、
私たち造り手はできるだけ快適な環境でのびのびと酒を醸してもらえるよう、
手助けをしてあげることがとっても大切なのだと、
杜氏やお頭からヒシヒシと伝わってきます。
彼らも人間と全く同じなのですよね。
機嫌を損ねさせちゃったらいい仕事はしてくれないんですよね。
だからこそ、頑張って醸してくれた酵母や麹菌たちの気持ちを、
アル添によって無駄にしたくないと言う気持ちがとても強くなりました。


◇◇◇旨い酒って何だろう…???◇◇◇
◇◇◇(((((人気blogランキング)))))参加中です!!! ◇◇◇
◇◇◇クリッククリック♪お願いしますm(__)m◇◇◇

  1. 2007/11/16(金) 23:22:45|
  2. sake|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:9
2007.11.14(Wed)

嬉しい偶然(^^♪

『縁』は繋がる…。
とは、こういうことなのですね!!!ってな、嬉しい出来事が。

愛媛県に住んでいた際、
よく会社の同期と高知県の西の果てまでダイビングに行っていたのですが、
その同期の学生時代の先輩二人と、ダイビング繋がりで仲良くなりまして。

でも、私も彼女も四国を離れてしまったので、
なかなか一緒に潜りに行けていなかったのです。
と言うことは、その先輩方にもお会いできないと思っていたのですが…。

【一人目】

横浜赤レンガ倉庫で先日行われた物産展にて。
どこかで見たことのある方が、こちらのテントをにこにこ眺めているじゃありませんか。
『えっ\(◎o◎)/!誰???』
一瞬時が止まって、ふと考える……。
そう、ダイビングの時にしかあえないと思っていたあの先輩が!!!
しかも、偶然物産展に通りかかって私を見つけてくださったとか!?

【二人目】

先日、蔵で仕事をしていると…。
『なおちゃ〜ん!!お客さんだよ〜!!!』と呼ばれ…。
蔵を出て行ってみると…、そこにもうひとりの先輩が立っているじゃぁありませんか!?
やっぱり『えっ!?何で???』と一瞬考える……。
いやぁ、何でもなにも、実際にそこに立っていたんですよ。
たまたま仕事の関係で大阪から木曽まで来たら、
うちの看板見つけてわざわざ足をのばしてきてくださったんですよね。

何が凄いって、その二人の先輩にこんな短期間で偶然お会いできるなんて!!!
お二人にはもう一年以上会っていないし。
前の会社の同期が一緒じゃないと会えないと思っていたし。
人と人との縁って、やっぱりどこかでしっかり繋がっているものなんですね。

すごいな〜すごいな〜〜〜!!!ってひとりで感激しています(*^_^*)


◇◇◇『偶然』って、実は『必然』なのかも◇◇◇
◇◇◇すべての行動や考えが『偶然』を創り出すのかな〜なんて。◇◇◇
◇◇◇(((((人気blogランキング)))))参加中です!!! ◇◇◇

  1. 2007/11/14(水) 22:09:14|
  2. guest|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:2
次のページ

プロフィール

naoko@kisoji

カレンダー

10 | 2007/11 | 12
Su Mo Tu We Th Fr Sa
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

Recent Entries

Recent Comments

Recent Trackbacks

Archives

Category

Links

DTIブログ
ブログでアフィリエイト


DTIブログポータルへ

このブログを通報

(((((人気blogランキング)))))