蔵人尚子の奮闘記

伝統受け継ぐ蔵元の長女として酒造りの世界に飛び込みました。蔵人見習い3年目、旨い酒を醸すべく奮闘中!

2007.10.19(Fri)

終わりました、酒メッセ!!!

長野県酒造組合最大のイベント、
『長野の酒メッセ2007』が昨日無事に終了いたしました。
たくさんの方にご来場いただき、本当に嬉しい限りです☆彡



今年は以前にも書いた様に、メッセ実行委員会として初参加でしたので、
例年とはまた違って、バタバタとしていました。
とは言っても、幹事の皆さんの緊張感に比べたら…。

今回私がいただいたお役目は、『利き酒コンクール』です。
全部で結局5回開催したのかな。
結局何だかんだであまり自分のブースにはいられなかったけれど、
これはこれで、色々な方とゆっくりお話もできたし、
会場をうろうろしていれば、お客様に声を掛けていただけるし、
またいつもとは違う酒メッセの雰囲気を味わうことができました。

今回、本当に嬉しかったことが山ほどあります!(^^)!

☆このblogを読んでくださっている方がたくさん来て下さいました♪
 いつも私が勝手に書いていることを読んでくださっていて、
 それだけでも感謝感激なのに、こういう機会を通して会いに来て下さるなんて、
 やっぱり嬉しいですね!!!
 でも、ちょっと照れくさいような気もします(^^ゞ
 初めてお会いするのに、ずっと前からお話していた様な感じです☆彡



☆東京に行くと、自分がお酒好きだから飲み歩いているのですが、
 飲み屋さんとかから私の話を聞いていて、
 『尚子さんですね、お名前はいつも聞いています。』なんて訪ねて下さるのです。
 嬉しいですね〜!!!誰かが私の話をどこかでしてくださってるんですもんね。
 それでいて、東京とかから会いに来てくださったりとか!?
 ホントホント、嬉しい限りです。
 お酒も私も、飲んで(会って)みたらがっかりした…なんてことのないように、
 常に磨いておかなくちゃ(^^ゞ
 
☆先日、東京ビッグサイトで開催された展示会の際、
 木曽路のお酒をすっごく気に入ってくださった企業の方がいらっしゃいました。
 その日は名刺がなくなってしまい、いただくことが出来なかったし、
 その方はバイヤーさんではなかったのです。
 ところが、昨日。その企業のバイヤーさんが、
 先日お会いした方の名刺を持って、わざわざ来てくださったのですね〜!!!
 『すごくいい酒があるからって言われたから、利きに来ました。』と。
 今回は長野市で開催しているんですよ。
 すごいですね、もうそれだけで嬉しくて舞い上がりそうです☆彡
 ここから商売の話になると、『嬉しい』だけではダメですが、
 こうやってできた縁こそ大切にして、更に商売に結び付けていきたいものです。

☆毎年毎年、来てくださるお客様が増えてきたんです。
 『やっぱり木曽路がいいね。』って嬉しいですよね〜。
 良くしていこうと思って、悪くなってしまえば、
 そうやって毎年楽しみにしてくださる方を裏切ることになってしまいます。
 良くする為に改善することと言うのは失敗と背中合わせ。
 本当に今年の酒造りは緊張します。

☆新しい出会いもたくさんありました。
 これまでうちのお酒の名前すら聞いたことのない方も
 まだまだたくさんいらっしゃるのですが、
 ひとりずつでも、新しい発見をしていただけることが、
 この酒メッセの本来の目的では…と思います。
 実際に、『去年始めてきて日本酒の良さを発見しました。』
 なんて言われちゃうと、本当にやってよかったな〜と涙が出る思いです。
 お陰さまで今回で13回目。定番のイベントとなって、来場者も増えています。
 ここからまた試行錯誤をして、飽きられないようなイベントを作っていきたいですね!!!

とにかくとにかく、今回の酒メッセも実りある時間を過ごせました。

でも疲れた〜(>_<)


◇◇◇あんなにたくさんのお酒を目の前にして◇◇◇
◇◇◇私は滅多にない『休肝日』でした(T_T)◇◇◇
◇◇◇(((((人気blogランキング)))))参加中です!!! ◇◇◇

  1. 2007/10/19(金) 12:14:01|
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2007.10.17(Wed)

明日は酒メッセ!!!

明日はいよいよ『長野の酒メッセ』です。
年々来場者の増えている、長野県酒造組合恒例のイベントです。

今日は、その準備の為に午後一から長野市入りです。
最終的な資材の準備とか色々お手伝いしてきました。
これから駅前で帰路につく皆様へビラを配りに行って来ます。
たくさんの方が来て下されば嬉しいですね!!!

お近くの方は是非お立ち寄りくださいね!(^^)!

10月18日(木)
  13:00〜15:00 酒造業界関係者様
  15:00〜20:00 一般のお客様
  長野駅前 ホテルメトロポリタン3F


今年は燗酒コーナーと『ひやろし』コーナーも設けられます。
気に入ったお酒のいくつかは、その場で購入できるように、
販売コーナーもあります。利き酒コーナーもあるんですよ!!!

長野県にはいいお酒がたくさんあります。
本当は、私もお客として一日いたい位ですね☆彡
私の場合、長野県の皆さんのお酒を利き酒する機会って、
ありそうで案外少ないんですよね(>_<)

たくさんの皆様のご来場、お待ちいたしております。


◇◇◇明日は忙しいぞ!!!楽しみだぁ◇◇◇
◇◇◇(((((人気blogランキング)))))参加中です!!! ◇◇◇

  1. 2007/10/17(水) 16:40:13|
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2007.10.16(Tue)

仕込計画

仕込計画って本当は社長と杜氏とで話し合って決めるものなのかも知れませんが、
何でもやりたがりの私は、去年からそんな大それたことにまで首をつっこんでいます。

やっぱり自分が造ったお酒は一番いい表情をしている時に
お客様のもとへお届けしたいのです。
そうやって考えると、この春〜夏に東京市場を営業で回り、
このタイミングでこのお酒を出したいな!!!とか、
今まで長期熟成で出していたお酒のサイクルをできるだけ短くしていきたいなとか、
都会市場と田舎市場で求められる酒の違いとか、
頭の中でこの先一年間のお酒の出荷をシュミレーションしてみるのです。

うちの蔵の場合、どうも後熟タイプのお酒が多く、
これまでも1〜2年の熟成期間をおいて出荷をしてきています。
その方が本領発揮しているような気がするし、
新酒の時には感じられない穏やかさや豊かさを感じることができ、
だからこそついてくださっているお客様がたくさんいることに感謝しております。

ただ、本来は冬にしぼったお酒は春〜夏は大々的に出荷をせず、
秋に熟成してまとまってきてから出荷するものであると思うのですが、
現在の日本酒市場を見ると、新酒から無ろ過生で出荷してきており、
その流れに乗れないと、日本酒の市場から追い出されてしまうような気さえ感じるのです。

だからと言って焦っているわけではありませんが、
でもでもでも、その時期に待っていてくださるお客様、
期待してくださっているお客様に出会うことができ、
やっぱりその期待に応えたいな〜という気持ちが大きいのです。

酒造りなんて、私がいくら偉そうなことを言っていても、
私一人でできることではないし、杜氏や頭の経験が絶対的に必要なのですが、
求められる時に求められるものを出していけるのは、
私の仕事なのかな〜というより、私がやりたい仕事なのです。

新酒で出し始めたお酒は、時が経つにつれて様々な表情に変化します。
まだまだ日本酒はいつ飲んでも同じって思われているかもしれません。
季節による変化でも様々な表情が見え隠れすることを、
一人でも多くの方に実際に味わっていただき、
更なる日本酒のおもしろさを発見していただければいいなと思いますね。

あ、仕込計画の話から随分とずれてしまいました(^^ゞ

まだまだうちの蔵の課題は山ほどあって、
仕込量とか仕込みの種類とか、見直さなくてはならないことがたくさんです。
これまで通りのやり方で、これまでと同じことを繰り返していけば、
蔵の中での仕事には慣れていく一方で楽ではあります。

でも、それでは何も変わらず、何も進歩できない。
多少の手間や作業の変化、いつも通りじゃない様々なことは、
いいものを目指していく為であれば、労を惜しむべきものではありません。

いきなり帰ってきた小娘が何も分からずに乱しているって思われがちですが、
いきなり帰ってきたからこそ見える何かってたくさんあると思います。
私はこの2年間で感じたことが、今後の蔵の運命に大きく関与することだと思っています。
不安になりながらも、自分の判断を信じることができなければ、
私の気持ちと一緒に蔵も揺らいでしまうのでしょう。



◇◇◇掃除したての麹室の床で大の字になって寝転がってみました◇◇◇
◇◇◇(((((人気blogランキング)))))参加中です!!! ◇◇◇

  1. 2007/10/16(火) 21:45:36|
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2007.10.16(Tue)

シビアなネタで・・・

皆さん、賛否両論様々なご意見をいただきましてありがとうございました。
たぶん、話しても話しても解決策は見つけにくい話題かもしれません。
少なくとも日本酒は戦前戦後を通して残念な歴史を歩んでしまったことは、
もう変えることのできない事実ですし、
その事実が日本酒の低迷に繋がってしまっているのも事実だと思います。

でもこうして造り手と消費者の方と、それぞれが思うことを話し、
新しい見解に気づき、また自分の考えが確立していくんですよね。
私はそれでいい気がします。
その中で私は純米酒を造っていくまでのことだと思います。
本当に、皆さんのご意見は嬉しかったですね!!!ありがとうございます。

さて、昨日から麹室の掃除を始めました。遅いじゃん!なんて言わないでくださいね(^^ゞ
壁から床から全部拭き掃除をしていくのですが、
昨日の午後で一部屋は終わるかと思ったのに、半分しか終わりませんでした…。
実はちょっと焦る焦るで。

でも酒造りって掃除が基本なんですよね。
造りの期間中でも、私の仕事は何かしら掃除をしたり洗ったりと言うことばかりです。
たまに、この布昨日も洗ったのに…なんて思ったりもしますが、
そうやって道具を綺麗に保つことが何よりも大切な酒造りの本質だと思います。

久しぶりに長時間麹室の中にいました。
壁一面杉板で覆われていて、すごくホッとする空間です。
ここに米が入っているともっともっとホッとする空間になるのです。
夜とか麹の様子を見ながら何時間でもいられますね。

たくさんの麹菌たちが頑張って生きようとする様子が手に取るように分かるのです。
引き込み後、米粒に菌糸が伸び始める頃耳を当ててみると、
『ぷちぷち』と菌糸が伸びていく音がするのです。…聞こえる気がするのです。
杜氏からも音はさすがにしないぞって言われるけれど、
胞子をまいた直後でも菌糸が食い込みきった後でもその音がしないんですよね。
だから、絶対に聞こえるんです。

今年はどんなことを感じながら酒造りができるのか、わくわくします!!!
  1. 2007/10/16(火) 09:25:32|
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2007.10.15(Mon)

日本酒造りって伝統技術なの???

最近、そんな事をふと考えることが多くなり、
少ない経験をもとに頭を悩ませることが時たまあります。
と言うのも、しばらく前ですが、『専務取締役杜氏の純米酒ブログ』の中で、
『リセット』
と言う記事を読んだ時、長野県の大先輩である杜氏さんが、
何故純米酒造りを始めたのか、そこに至るまでにどれだけ苦労を重ねてきたのか、
私がこんな経験の少ない状態で考える以上のことを読み取ることができたからです。
そして、恐らく日本酒業界の大半の人が感じていることを書いているのです。

『日本酒のリセットボタンを押したらどこまで戻るのか』


これは私がここしばらく感じている疑問に似ているなと思ったのです。

『日本酒が伝統と言われる所以は一体どこにあるのだろうか』


以前に書いた、アル添(三増酒)のことにしろ、
そもそもそれらを始めた目的を今では見ないふりをして、
そこから得られた結果だけを正当化して現在も続けていますよね。
必要がなくなった時点でやめていればよかったものの、いまだに健在である。
アル添の技術は戦前からのものですから、
その技術の歴史はまだ70年程度のものしかないのです。

日本酒の起源をたどれば、現在の製造方法とほぼ変わらないものが
927年の延喜式に記載されている様で、この頃には麹もしっかり使われていたのです。
1400年代には段仕込や乳酸菌発酵、火入の技術までもが記録されており、
想像するに、今とほぼ変わらない状態で酒造りが行われていたのでしょう。
それは少しさかのぼり過ぎだよって言われるかもしれませんが、
この頃からの技術の研鑽・継承があるからこそ、
それが明治時代に入ってから科学的根拠で裏づけされて、
より再現性が高く、質の高い日本酒が造られるようになったのだと思います。

ただ、日本酒と言うのは時代の流れや政府(税制)の影響をすっごく受けているもので、
本来『酒本位』で造り続けられなければならないものであるはずなのに、
周囲の環境によってあまりに踊らされすぎたのかな〜なんて感じます。

実際、戦後しばらくは米も配給制であり、酒造場も石高によって
米が割り当てられるような時代がありました。
となれば、どんなにまずくても流通する酒の量は限られており、
しかも貧しい時代であれば、『アルコールなら、酔えれば何でもいい。』
なんて言う消費者嗜好にもなってしまいますよね。
国の方針とは言え、三増酒が横行しすぎ、その結果日本酒のイメージを自ら悪くし、
その頃からのイメージや消費低迷を現在まで引張ってきているのではないでしょうか。

で、『日本酒が伝統と言われる所以』について考えたのですが、
ここ最近の歴史を見ると、私が伝統である所以と考える『純米酒』が
あまりにないがしろにされすぎていないかなってことです。
だからこそ、『伝統』って何だろうって考えてしまうのです。
今でこそ、専務取締役杜氏の純米酒ブログにもある様に、
純米酒が本来の日本酒の姿であるべきと、純米酒に力を入れる蔵元さんが増えていますが、
実はその技術を研鑽しているのは、それに気づいた新しい杜氏さんたちで、
それに気づかない杜氏さんたちは、
やはりアル添酒が本来の酒である(なんて考える以前に気づいていない)のでしょう。
そして、まだまだそんな方が大多数を占めているのではと思います。

確かに、先に書いたように製造『方法』の基本形としては
純米酒であれアル添酒であれ同じ様に受け継がれてきています。
でも、それを製造『技術』として考えた場合、
杜氏さんの経験に頼って五感をフルに生かして手造りをすることが技術であり、
アル添酒をいかにうまく造るかなんてことは調整であって技術ではないと思います。
モニターを見ながらボタン操作をすることが技術であると考える蔵元さんもあると思います。
蔵元の方針ややり方によって『技術』の意味があまりに違いすぎる気がします。

日本酒業界は自分たちで消費低迷を起こし続けてきたのだから、
それを復活させる為にはやはり自分たちで倍の時間をかけて行わなくてはならないのです。
本当の伝統技術として日本人に認められ、『私の国にはこんなに素晴しいお酒があるんだよ!!!』
と、胸を張って言ってくれる人たちがもっと増えるように、
あまりに崩れすぎた伝統を取り返したいなと心の底から感じます。

私がこの業界に入った時にはもうそんな声が色々なところから聞こえ、
最初の印象は『おっ!?日本酒業界ってまだまだ先が明るいな。』でした。
ネガティブなことばかり言っている様に感じていたので、
そんな風に業界内に入ってこそ感じることができたので、とても幸せでした。

諸先輩方が声を大にして日本酒の復活に力を注いでいるので、
私もまずは本来あるべき日本酒の姿を探し続け、
そして同じ様に声を大にして日本酒をPRしていきたいと思います。

その為にはある程度自分のお酒が世間に認められ始めなければ、
説得力に欠けてしまうんですよね〜(^^ゞ
要するに、自分がどんなことを考えても、
まずは『いい酒を造り、認められる。』ことが大大大前提なのです。



◆◆◆山ほど書いてすいません…よくわからん文章ですね◆◆◆
◆◆◆(((((人気blogランキング)))))参加中です!!! ◆◆◆

  1. 2007/10/15(月) 00:35:47|
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